新規公開株の申し込みに当選して利益を狙うIPO投資。
当選のコツはなんといっても、たくさんの証券会社から申し込むこと。
とはいえ、証券会社もみな同じではなく、特徴があります。
それをも把握したうえで、効率よく申し込むことも大事なことです。
今回は、三菱UFJフィナンシャル・グループのネット専業証券会社「カブドットコム証券」のIPOについて説明します。
同グループの大手証券「三菱UFJモルガン・スタンレー証券」が幹事となった銘柄に、超高確率で委託幹事として登場する「隠れ幹事証券」です。
銘柄によっては、配分も多く思わぬ穴場になることも!
この記事の目次
カブドットコム証券とは
カブドットコム証券は、三菱UFJフィナンシャル・グループのネット専業証券会社です。
口座数は、2019年3月末の時点で約111万8千口座(うち稼働口座:54万5千口座)となっています。
※稼働口座:月末時点で預り残高がある口座
ラビ

- 口座開設料:無料
- 口座管理料:無料
- WEB入金:有料(金融機関により無料)
- WEB出金:有料(金融機関により無料)
カブドットコム証券のWEB入出金
カブドットコム証券は、入出金時、利用する金融機関によって、手数料が発生します。
カブドットコム証券のWEB入金
カブドットコム証券のWEB入金で、入金手数料が発生しないのは、三菱UFJ銀行・ゆうちょ銀行・じぶん銀行の3行のみ。
それ以外の対応行(三井住友銀行・みずほ銀行・ジャパンネット銀行)では手数料がかかります。
バニ
カブドットコム証券のWEB出金
カブドットコム証券のWEB入金で、出金手数料が発生しないのは、三菱UFJ銀行・池田泉州銀行・中京銀行・イオン銀行・じぶん銀行の5行のみ。
それ以外の金融機関への出金は手数料(税別100円)がかかります。
ラビ
スポンサーリンク
カブドットコム証券のIPO実績
カブドットコム証券のIPO実績はそこそこです。
2018年の幹事率は約25.3%。主幹事率は0%となっています。
基本的にカブドットコム証券は、三菱UFJモルガン・スタンレー証券の委託幹事として登場します。
2018年の実績では、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が幹事になった銘柄ほぼすべてでカブドットコム証券が委託幹事となっています。
バニ
個別銘柄において、正規の幹事証券会社ではないものの、IPOの募集を行うことがある証券会社のこと
裏幹事ともよばれる
カブドットコム証券IPO実績(リートIPOふくむ)
年 | IPO全体数 | 幹事数 | うち主幹事数 |
2018年 | 95 | 24 | 0 |
2017年 | 94 | 28 | 0 |
スポンサーリンク
カブドットコム証券のIPO抽選ルール
カブドットコム証券のIPOの抽選配分率は?
カブドットコム証券に配分されたIPO株数のうち、抽選にまわる配分はほぼ100%です。
裁量による配分も行う可能性はありますが、日本証券業協会が公表している実績データによると、2017年は100%抽選による配分を行っています。
ウサギマン
委託幹事では、配分枚数は少なくなりがちですが、カブドットコム証券の場合、銘柄により多くの枚数の引き受けを行っているようです(引き受けの多い銘柄は、値下がり不人気案件が多いですが、、、)
例1)スシローグローバルホールディングス:3,310枚
例2)SGホールディングス:944枚
ラビ
大型銘柄は、結構おすそわけしてもらえているようね
バニ
委託元がしっかりあると、良くも悪くもそこそこの供給が見込めるようです(人気銘柄ではひとケタ配分も結構ありましたが、、、)。
カブドットコム証券のIPOの抽選方法は?
カブドットコム証券の抽選は、一人一口の公平な無作為抽選で行われます。
資金の大小は抽選に、関係ありません。
カブドットコム証券のIPOの申込方法は?|後期型!申し込み忘れに注意!
カブドットコム証券のIPO申し込みは「後期型」とよばれる方式をとっており、他の証券会社と多少ちがいます。
通常のIPO申込が、
- 抽選申し込み ➔ 抽選 ➔ 購入申し込みor辞退
という流れをとり、抽選に臨むための手続きは抽選申込の1回なのに対して、
後期型の申し込みは、
- 申し込み(需要申告) ➔ 購入申し込み ➔ 抽選
という流れとなり、抽選までに申し込み手続きを2度行う必要があります。
2つの申込みにそれぞれ受付期間がありますので、期間中に手続きをとらなければなりません(どちらかを忘れると抽選対象外となります)。
また、購入申し込み後の抽選となるため、当選した場合の辞退はできません。
ラビ
面倒くさいし、購入申込み忘れもしがちだけど、そのぶんライバルが減るという側面も!
カブドットコム証券IPOの資金の必要な時期・資金拘束は?
カブドットコム証券のIPOの申し込みで資金が必要になるのは、需要申告(1回目の申込)時となります。
- 申し込み(需要申告) ➔ 購入申し込み ➔ 抽選
需要申告時点で必要額の入金がないと申し込みができません。
また、需要申告時点では資金拘束はされませんので、同一資金で複数銘柄の需要申告を行うことは可能です。
資金拘束されるのは、購入申し込み時となります。
同一資金で、複数銘柄の需要申告をした場合、購入申し込み時には、それぞれの銘柄分の資金がないと購入申し込みができません。
カブドットコム証券IPOの当選時の配分は?
カブドットコム証券でIPOに当選した場合の配分は、原則、1単位となっており、複数配分の可能性は限りなく低いです。
複数配分があるのは、配分枚数よりも、申込者数が少なかった場合のみ、であり、現実的に考えられません。
ラビ
申込み株数は、最低単元でよいでしょう。
スポンサーリンク
まとめ|当選のコツは?
以上、カブドットコム証券のIPOについて解説しました。
カブドットコム証券のIPOネット抽選では、「コツコツ申し込み続ける!」以外はこれといった当選のコツはなさそうです。
カブドットコム証券は、IPOでは委託幹事としての登場がメインですが、委託元との関係がしっかりしているため、配分もそこそこ多く受けることができています。
委託元の三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、値上がりが期待できる超大型案件で主幹事になることが多く、その場合、カブドットコム証券でも当選を期待できます。
ラビ
チャンスが来たらIPO当選も果敢に狙っていく使い方がおすすめです
ウサギマン
- 野村證券
業界最大手。IPOでも圧倒的重要度 - 大和証券
業界2位。株主優待で当選確率UP!! - SMBC日興証券
幹事率激高。5大証券の一角 - みずほ証券
優良案件で主幹事多し。5大証券の一角 - 三菱UFJモルガン・スタンレー証券
大型案件の主幹事多し。5大証券の一角 - 【特集】5大大手証券比較
主幹事多い5大証券はIPOではマスト - SBI証券
No.1ネット証券。独自制度で当選へ - マネックス証券
抽選配分100%のネット証券大手。 - 松井証券
抽選配分70%のネット証券。穴場的 - 岡三オンライン証券
登場率高し!前受金不要で申込OK - 楽天証券
抽選配分100%。幹事増に期待 - 岩井コスモ証券
幹事率高。後期型は逆にチャンス - 東海東京証券
穴場中堅証券。主幹事実績もあり - エイチ・エス証
穴場中堅証券。独自ポイント制度あり - ライブスター証券
IPO新参ネット証券。拡大期待 - GMOクリック証券
GMOグループ企業の上場時にチャンス