2017年から始まった医療費控除の特例、セルフメディケーション税制。
自身と同一生計家族が支払った特定の市販薬の購入費用が対象となり、年間12,000円を超えた額が最大88,000円まで医療費控除となる制度です。
今回は、そんなセルフメディケーション税制の対象となる市販薬をジャンルごとにピックアップしてご紹介。
普段使っている薬が対象であれば、領収書を保管。
年明けに計算して対象となるようなら申告してしっかり節税しましょう。
ラビ
この記事の目次
はじめに|セルフメディケーション税制の対象市販薬
セルフメディケーション税制の対象となる市販薬は、厚生労働省のHPで公表されています。
参考 セルフメディケーション税制対象品目一覧厚生労働省対象リストは定期的に更新されます
今回は、記事作成時点の最新2019年1月31日現在のリストを基に作成しています
また、対象市販薬の一部には、上のマークが記載されて分かりやすくなっています。
ウサギマン
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かぜ薬
まずは市販薬の代表、かぜ薬からみていきましょう。
のどかぜ、鼻かぜ、お熱のおかぜ。症状の種類ごとなど、製薬各社から多様な製品が販売されている市販薬の代表格。
秋冬を中心としながらも、春夏秋冬いつでもなりうる症状なので、常備している方も少なくないことでしょう。
そんなかぜ薬からは、有名ブランドを3つピックアップ!
パブロン|大正製薬
まずはパブロン。
ウサギマン
このキャッチコピーでおなじみですね。
パブロンと名のつく製品は非常に多く、セルフメディケーション税制対象リストにも30種以上w
ウサギマン
パブロンのかぜ薬ジャンルは大まかには、下のような感じ。
- 家庭の常備薬「パブロンS」「パブロンゴールド」
- 大人専用「パブロンエースPro」
- 特定症状特化「パブロンメディカル」
他にも鼻炎や滋養内服液など、パブロンブランドは超広範囲に展開されていますw
ただし、パブロンと名がつけばなんでもよしではありません。
滋養内服液などのように「パブロン」の名がついても対象とならないものもありますのでご注意を。
ラビ
対象のパブロンシリーズ
- パブロンAG錠
- パブロンエースPro錠
- パブロンエースPro微粒
- パブロンL
- パブロンN
- パブロンS
- パブロンSC錠
- パブロンSα錠
- パブロンSα微粒
- パブロンSカプセル
- パブロンSゴールドW錠
- パブロンSゴールドW微粒
- パブロンSゴールド錠
- パブロンSゴールド微粒
- パブロンSせき止め
- 新パブロンせき止め液
- パブロンS錠
- パブロンエースAX錠
- パブロンエースAX微粒
- パブロンエース錠
- パブロンエース顆粒
- パブロンクオリティ錠
- パブロンクオリティ微粒
- パブロン点鼻クイック
- パブロン点鼻クイックJL
- パブロン鼻炎アタック<季節性アレルギー専用>
- パブロン鼻炎アタックJL<季節性アレルギー専用>
- パブロン鼻炎カプセルZ
- パブロンメディカルN
- パブロンメディカルC
- パブロンメディカルT
- パブロンS小児液(製造元:明治薬品)
- こどもパブロンせき止め液(製造元:明治薬品)
バニ
ルル|第一三共ヘルスケア
続いて、ルル。
ウサギマン
と、こちらもキャッチーなコピーが耳に残る有名なかぜ薬ブランドですね。
- スタンダードな常備薬シリーズ「ルルA」
- つらい症状に効く「ルルアタック」
という感じに分かれて展開しています。
やはり、ルルならなんでもセルフメディケーション税制対象とはなりません。
- ルルAシリーズでは、ベーシックな「新ルルA錠s」
- ルルアタックシリーズでは発熱特化の「ルルアタックFXa」
例えば、上の2つなどはセルフメディケーション税制対象外となっているので注意しましょう。
対象のルルシリーズ
- 新ルルAゴールドs
- 新ルルAゴールドDX
- 新ルルAゴールドDX細粒
- ルルアタックEX(製造元:滋賀県製薬)
- ルルアタックEX顆粒(製造元:滋賀県製薬)
- ルルアタックNX
- ルルアタックTR
- ルルアタックIB
- ルルアタックIBエース
- ルルカゼブロックIB
ベンザブロック|武田コンシューマーヘルスケア
最後に、国内製薬No.1の武田製薬のかぜ薬。
ウサギマン
バニ
ベンザブロックは、症状特化スタイル。
- 鼻がつらいときの「S」シリーズ
- のどがつらいときの「L」シリーズ
- 熱がつらいときの「IP」シリーズ
となっていますが、鼻かぜの「S」シリーズはセルフメディケーション税制対象外ですので、注意しましょう。
対象のベンザブロックシリーズ
- ベンザブロックIP
- ベンザブロックIPプラス
- ベンザブロックIPプラス錠
- ベンザブロックIP錠
- ベンザブロックL
- ベンザブロックLプラス
- ベンザブロックLプラス錠
- ベンザブロックL錠
- ベンザブロックせき止め錠
ハイ、改めて、種類の多さに驚かされるかぜ薬でしたw
ブランド名称がついていればなんでもセルフメディケーション税制の対象となるわけではないので注意が必要です。
バニ
厚生労働省のリストや、パッケージのマークなどから確認してみてください。
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胃腸薬
現代社会は、ストレス社会。胃痛に悩むサラリーマンも多いハズ。
そんな勇者たちの胃腸を癒す叡智の結晶、胃腸薬にも対象医薬品があります。
ガスター10|第一三共ヘルスケア
まずは、ガスター10。
「H2ブロック型」といわれている胃腸薬です。
ウサギマン
なるほど…わからん!とにかく胃痛、胃もたれに効くヤツ!
ラビ
対象のシリーズ
- ガスター10
- ガスター10 S錠
- ガスター10〈散〉
- ガスター10内服液
パンシロン| ロート製薬
続いて、パンシロン。
目薬やメンソレータムでおなじみのロート製薬の胃腸薬です。
セルフメディケーション税制対象となるパンシロンも限られているので、ご注意ください。
対象のパンシロンシリーズ
- パンシロンキュアa
- パンシロンキュアSP
- パンシロンキュアSP錠
- パンシロンキュアS錠
- パンシロンソフトベール
胃腸薬もたくさんの種類がありますが、セルフメディケーション税制対象は限られますので、購入の際は気にしてみるといいかもしれません。
ラビ
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鎮痛剤(頭痛、生理痛etc.)
続いて、鎮痛剤からピックアップ。
頭痛、生理痛など各種の耐え難い痛みをやわらげてくれる鎮痛剤。
これらの中にもセルフメディケーション税制対象あり!
ラビ
バニ
ラビ
ウサギマン
バファリン|ライオン
まずは、バファリン。
頭痛といえばバファリンが思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか?
バファリンも製品によって対象となるもの、ならないものがありますのでご注意ください。
ラビ
対象のバファリンシリーズ
- バファリンEX
- バファリンかぜEX錠
- バファリンプレミアム
- バファリンルナi
ロキソニンS| 第一三共ヘルスケア
続きまして、ロキソニンS。これも有名ですね。
ラビ
第一三共ヘルスケアのロキソニンSシリーズでは錠剤だけでなく、テープやゲルタイプもあり。
いずれもセルフメディケーション税制対象となっています。
バニ
ラビ
対象のロキソニンSシリーズ
- ロキソニンS
- ロキソニンSプラス
- ロキソニンSプレミアム
- ロキソニンSゲル
- ロキソニンSテープ(製造元:リードケミカル株式会社)
- ロキソニンSテープL(製造元:リードケミカル株式会社)
- ロキソニンSパップ(製造元:リードケミカル株式会社)
イブ |エスエス製薬
鎮痛剤の最後は、イブ。
イブも頭痛、生理痛に効く薬としての認知度が高いですね。
こちらもセルフメディケーション税制対象となっています。
対象のイブシリーズ
- イブ
- イブ<糖衣錠>
- イブA錠
- イブA錠EX
- イブクイック頭痛薬
- イブクイック頭痛薬DX
ラビ
鎮痛剤は定期的に利用されている方もいらっしゃると思います。
費用がかさむようなら、セルフメディケーション税制の適用となるかもしれませんね。
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アレルギー性鼻炎薬・花粉症
鼻炎薬にはアレルギー性、ウィルス性など症状によってたくさんの種類がありますが、記事を書いているいまは3月…
ラビ
ということで花粉症(アレルギー性鼻炎)に効くお薬をピックアップ。
うららかな春の実現をサポートする花粉症対策の市販薬にも、セルフメディケーション税制対象があります。
ウサギマン
1位|アレグラFX|久光製薬
1位はアレグラFX。
子ども用のアレグラFXジュニアもセルフメディケーション税制対象です。
対象のアレグラFX
- アレグラFX(製造元:サノフィ株式会社)
- アレグラFXジュニア(製造元:サノフィ株式会社)
2位|アレルビ|皇漢堂製薬
2位はアレルビ。
アレグラのジェネリック医薬品とのことで、何より価格の安さがウリです。
アレルビもセルフメディケーション税制対象です。
3位|アレジオン20|エスエス製薬
3位はアレジオン20。
エスエス製薬のアレルギー性鼻炎薬。
こちらもセルフメディケーション税制対象です。
対象のアレジオン
- アレジオン10
- アレジオン20
花粉症を市販薬で対応されている方は、そこそこ費用がかかってしまっているでしょう。
必ず領収書は保管しておきましょう!
おわりに|領収書/レシートは要保管!
以上、医療費控除の特例、セルフメディケーション税制の対象となる市販薬を用途別にピックアップしてみました。
自分+同一生計家族で年間12,000円になるようなら控除対象となりますので、これらの薬の領収書/レシートは必ず保管しておくようにしましょう。
また、市販薬の一部は通常の医療費控除の対象となる場合がありますので、セルフメディケーション税制の対象とはならずとも、通院・入院などの医療費がかかった場合、市販薬の費用を通常の医療費控除の対象費用として使えることがあります。
通常の医療控除における対象となる市販薬は、
- 治療や療養に必要なもの
- 病状に応じて一般的に支出される水準を著しく超えない
の2点にあてはまるものが対象(予防や健康増進はダメ)
ウサギマン
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