見送りが無難?リート系IPOの初値結果/実績をみる【REIT&インフラファンド】

リート(REIT)IPOの初値結果まとめ記事のアイキャッチ

新規公開株(IPO)の公募に当選して、上場時の初値売却で利益を狙うIPO投資。

ポイントは、多くの証券会社から申し込みをすること。

さらには、初値で値下がりする可能性の高い銘柄の応募は避けることです。

中でも、REIT(リート)と呼ばれるジャンルのIPOはここ数年初値が芳しくありません。

ということで、REIT(リート)IPOのパフォーマンスについてまとめてみました。

はじめに|REIT(リート)とは、不動産投資信託

REIT(リート)とは「Real Estate Investment Trust」の略で、不動産投資信託のことを指します。

運営会社(投資法人)が不動産の運用を行い、その賃料収入や売却益などを投資家へ分配金(≒配当金)として還元します。

REIT(リート)の魅力は高い分配金利回り。記事作成時点(2019/1/10)で平均利回りは4%を超えています。

参考 利回り一覧不動産投信ポータル|Yahoo!ファイナンス内

また、REIT(リート)は東京証券取引所のREIT市場に上場しているため、通常の上場銘柄のように売買することが可能で、新規の投資法人が上場するときも、通常の会社同様IPOの形をとります。

インフラファンド

インフラファンドとは、太陽光発電所などインフラ(社会資本)施設を運用し、収益を投資家へ還元するファンドで、REIT(リート)とよく似た仕組みの投資商品です。

2015年に東京証券取引所にインフラファンド市場が創設され、2018年末までに5つのファンドが上場を果たしています。

ラビ

インフラファンドも含めて、IPOパフォーマンスをみていきます!

IPOとしてのREIT(リート)

高い分配金利回りで投資対象としては魅力的なREIT(リート)ですが、IPO投資としては、初値高騰を期待しにくい面があります。2点ほどその理由を説明します。

吸収金額が大きい

REIT(リート)銘柄は、通常、総額が数十億から数百億とかなり大きな規模の上場となります。

規模の大きなIPOは初値が上がりにくく、REIT(リート)も例外ではありません。

ラビ

不動産を所有するファンドですから資金は必要ですよね、、、

収益の爆発的増加が期待しにくい

REIT(リート)は、不動産からの安定した運用益を投資家へ還元する高利回り商品ですが、反面、収益が大幅に上がるような性質の商品ではありません。

IPOは人気や収益増の期待で高い初値が形成される側面がありますが、REIT(リート)にはそれがない、あるいは乏しいため初値は芳しくない傾向があります。

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REIT(リート)IPOの初値結果/実績

では、本題のREIT(リート)IPOのIPOパフォーマンスです。

インフラファンドも含めて、2014年以降の銘柄の結果を表にまとめました。

2014年は上場6銘柄すべて初値が公募価格を上回り活況でしたが、2015年以降は公募価格割れが多くなり、2018年にはついに上場5銘柄すべて公募割れとなりました。

2014年の状況に戻る可能性も否定はできませんが、現在のREIT(リート)IPOに対しての市場の評価は非常に厳しくなっています。

2018年|0勝5敗
名称(コード) 公募価格 初値 初値損益
東京インフラ・エネルギー投資法人(9285) 97,000 92,600 -4,400
伊藤忠アドバンス・ロジスティクス投資法人(3493) 103,000 99,300 -3,700
タカラレーベン不動産投資法人(3492) 96,000 92,000 -4,000
ザイマックス・リート投資法人(3488) 105,000 104,000 -1,000
CREロジスティクスファンド投資法人(3487) 110,000 104,500 -5,500
2017年|2勝2敗
名称(コード) 公募価格 初値 初値損益
カナディアン・ソーラー・インフラ投資法人(9284) 100,000 95,000 -5,000
三菱地所物流リート投資法人(3481) 260,000 274,000 +14,000
日本再生可能エネルギーインフラ投資法人(9283) 93,000 89,200 -3,800
森トラスト・ホテルリート投資法人(3478) 143,000 145,000 +2,000
2016年|3勝6敗
名称(コード) 公募価格 初値 初値損益
投資法人みらい(3476) 183,000 176,000 -7,000
いちごグリーンインフラ投資法人(9282) 100,000 96,100 -3,900
さくら総合リート投資法人(3473) 91,000 79,000 -12,000
大江戸温泉リート投資法人(3472) 93,000 89,200 -3,800
三井不動産ロジスティクスパーク投資法人(3471) 270,000 271,400 +1,400
マリモ地方創生リート投資法人(3470) 92,000 88,500 -3,500
タカラレーベン・インフラ投資法人(9281) 100,000 109,900 +9,900
スターアジア不動産投資法人(3468) 100,000 99,100 -900
ラサールロジポート投資法人(3466) 100,000 105,000 +5,000
2015年|2勝3敗
名称(コード) 公募価格 初値 初値損益
いちごホテルリート投資法人(3463) 106,000 104,100 -1,900
ジャパン・シニアリビング 投資法人(3460) 190,000 170,000 -20,000
サムティ・レジデンシャル投資法人(3459) 102,000 99,000 -3,000
ヘルスケア&メディカル投資法人(3455) 110,000 170,000 +60,000
ケネディクス商業リート投資法人(3453) 230,000 260,500 +30,500
2014年|6勝0敗
名称(コード) 公募価格 初値 初値損益
積水ハウス・リート投資法人(3309) 110,000 135,000 +25,000
トーセイ・リート投資法人(3451) 103,000 115,000 +12,000
日本ヘルスケア投資法人(3308) 150,000 222,200 +72,200
インベスコ・オフィス・ジェイリート投資法人(3298) 103,000 108,900 +5,900
日本リート投資法人(3296) 252,000 262,000 +10,000
ヒューリックリート投資法人(3295) 108,000 122,000 +14,000

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おわりに|長期の投資先としては魅力、IPO投資としては…

以上、不動産投資信託、REIT(リート)IPOのパフォーマンスをまとめました。

REIT(リート)は高利回りで、長期投資先としては魅力的ですが、IPO銘柄としては近年は厳しいパフォーマンスでした。

ただし、「REIT(リート)IPO=すべてダメ!」と頭ごなしに決めつけてよいかはわかりません。

あくまで、個別銘柄と、その時々の市況をみつつ判断していきたいところです。

しばらくはダメそうじゃない?

ウサギマン

ラビ

規模が大きい=当選しやすいので落選が続くとつい当選ほしさに応募してしまいたくなるw
あるあるだけど、公募割れしたら意味ないw
保有目的ならIPOで購入しなくても現状では上場後市場で買えばよし

バニ

 

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