ウサギマン
ラビ
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過信は禁物です!参考程度にご利用くださいませ
この記事の目次
最高逆日歩計算ツール

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最高逆日歩の計算方法
1株あたりの最高逆日歩の計算は、
【株価で決まる最高逆日歩単価】 × 【適用倍率】 × 【逆日歩日数】
で決まります。
100株なら当然、100倍した額となります。
株価で決まる逆日歩単価
その日の最高逆日歩額の単価は、当日の終値の株価によって決まっています。
参考最高料率早見表(株式) (PDF)|日本証券金融株式会社(日証金)
100株単位の場合、
100円未満を切り上げた株価 × 0.002 = 1株あたりの最高逆日歩
の計算で1株あたりの最高逆日歩単価がわかります(株価500円以下は1.0円で固定)。
例)終値の株価が1,750円の場合
➔1,800円 × 0.002 = 3.6円
➔3.6円が1株あたりの最高逆日歩(100株で360円)
制度クロスでは、権利付き最終日前日に注文を入れるケースがほどんどだと思います
この時点では、直近の終値から最高逆日歩の目安を算出することになりますが、実際の逆日歩は権利付き最終日当日の終値から算出されます
よって、権利付き最終日当日に大きく株価変動があると、想定最高逆日歩と実際の最高逆日歩に乖離が生じることになります
バニ
適用倍率
さて、最高逆日歩は単価だけでは決まりません。
下表の一定の条件下で最高逆日歩が2倍~10倍にまで跳ね上がります(泣)
適用条件 | 倍率 | 適用期間 |
(1)配当、新株引受権等の権利付銘柄 | 2倍 | 権利落日6営業日前から権利落日2営業日前まで |
(2)配当、新株引受権等の権利付銘柄 | 4倍 | 権利落日の前営業日 |
(3)注意喚起通知銘柄 | 2倍 | 通知日の翌営業日から取消日の前営業日まで |
(4)申込制限措置銘柄、申込停止措置銘柄 | 2倍 | 実施日から解除日の前営業日まで |
(1)に該当しかつ(3)または(4)に該当する銘柄 | 4倍 | 権利落日6営業日前から権利落日2営業日前まで |
(2)に該当しかつ(3)または(4)に該当する銘柄 | 8倍 | 権利落日の前営業日 |
異常な貸株超過状態が生じている銘柄、またはそのおそれがある銘柄 | 4倍 | 当社が指定する日から解除日の前営業日まで |
極めて異常な貸株超過状態が生じている銘柄、またはそのおそれがある銘柄 貸付株券の調達が困難となり受渡決済に支障が生じるおそれがあると認められる銘柄 | 10倍 | 当社が指定する日から解除日の前営業日まで |
引用元:日本証券金融株式会社HP
表はややこしいですが、権利付き最終日一日だけ空売りする制度信用クロスの場合は、
- 権利付き最終日の4倍
- 権利付き最終日+注意喚起の8倍
- 最悪の10倍
の3つが該当する可能性があります。
権利付き最終日というだけで、少なくとも通常の4倍の額になります。
10倍適用は簡単に言うと日証金が「マジヤバイ」というくらいの異常な空売り量の場合に発動されるものなので、そう簡単には発生しませんが、適用されている銘柄が事前にわかっていれば避けた方がよいでしょう。
ラビ
逆日歩日数
最高逆日歩を計算するための最後の要素が日数です。
バニ
残念ながら、ちがいます。
逆日歩の日数は「受渡日ベースの片端入れ」という考え方で計算されます。
株式は購入(空売り)の2営業日後(※)に受け渡されるため、この受渡日をベースに計算します。
(※)2019年7月16日約定分から3営業日後➔2営業日後へ短縮
空売り日と現渡日(決済日)を受渡日ベースにして数えると、土日祝日などが挟まって1日以上になることがあります。
さらに受渡日から受渡日までの期間の日数のうち端の片方の日数は計算しない(片端入れ)という数え方をします。
ラビ
まとめ
以上のような3要素で最高逆日歩額が決まります。
【株価で決まる最高逆日歩単価】 × 【適用倍率】 × 【逆日歩日数】
最後に計算例を、
- 株価3,250円のA株100株をB月に制度クロス
- A株には注意喚起がでている
- B月の権利付き最終日の逆日歩日数は3日
- 3,300円 × 0.002 = 6.6円(単価)
- 6.6円 × 8倍 × 3日 = 158.4円(1株あたり最高逆日歩)
- 100株あたりの最高逆日歩は15,840円
最高逆日歩は理論上、その額までは発生する可能性がある額のこと
逆日歩がかならず最高額になるわけではありません
ラビ
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おわりに|逆日歩を制するものは、、、
以上、最高逆日歩計算ツールと、最高逆日歩の計算の仕方でした。
逆日歩を制するものは制度クロスを制す!
長期化する一般信用全盛の時代ですが、こっそり制度もいかがです?
ラビ